都民の森ニュース一覧

スミレのお話しパート3

葉が丸く花の白いマルバスミレは、園内だとセラピーロードやかおりの路などに点在するようにして自生しています。写真のマルバスミレをよく観察すると、細かい「毛」が確認できます。これを変種のケマルバスミレと分けて呼ぶ人もいます。スミレの世界に限らず、植物の分類方法では「種」をさらに「亜種、変種、品種、雑種」などに細分化して分類することがよくあります。

さらにスミレは種子を実らせると、種子にエライオソームという物質を付けます。これに誘引されたアリは、餌として種子を巣穴へ持ち帰ると、このエライオソームだけを食べて種子を巣穴に残します。そうすると巣穴に残った種子は、乾燥を避けるだけでなく、親よりも遠くに分散して発芽することで、子孫の分布エリアを広げることができます。

こんなに小さな花にも関わらず、スミレの世界はとても広いですね。

関連記事

コメントは利用できません。

都民の森ニュース

  1. 2024.10.31

    紅葉の様子

    今年の紅葉は、例年よりだいぶ遅れているようです。
  2. 2024.10.6

    炭焼き体験教室を行いました。

    都民の森、現在気温は19℃。小雨が降っています。
  3. 2024.9.7

    レンゲショウマ

    森林館の周辺ではレンゲショウマが咲いています。
  4. 2024.9.6

    都民の森いま

    今朝の気温20℃。現在23℃。森林館の周辺では、植物たちが開花中。
  5. 2024.8.31

    大雨後の登山道の様子

    8月30日(金)から降り続いた大雨により、三頭山の登山道沿いの沢では増水が見られました。