昨日の午前中、森林館のすぐ下にあるトンネルの天井に、コウモリが休んでいるのを職員が発見しました。下の写真のなかに、コウモリが休んでいるのが分かりますか?!
天井にあるライトの左側にある「黒いシミ」のようなものがコウモリです。モモジロコウモリというコウモリで、皆さんの良く知っている街中を飛んでいるアブラコウモリとは違い、森林度の高い場所で見かけることができるコウモリです。(近年では、新型コロナウイルスとの因果関係について話題になる動物ですが、日本に棲息しているコウモリの仲間では、人間に感染してしまうような危ない病気などは確認されていないのでご安心ください!)
実はトンネルにいたコウモリは1頭ではなく、2頭いました。
同じモモジロコウモリが、まったく同じポーズ・・・!?っと思いきや、こちらのモモジロコウモリは左前腕にアルミのバンドをしていました。実はこのモモジロコウモリ、2015年に環境省の鳥獣捕獲許可を得て園内でコウモリの棲息調査をした際、夜中の2時にこのトンネルで捕獲していた雌のコウモリだったのです。実に6年ぶり?の再会でした。
バンドの番号も読めそうですね。
2015年に捕獲したときのモモジロコウモリ(今回とは別の個体)の写真です。かわいい顔をしていますね!
こちらは以前、あきる野市の川原で撮影したモモジロコウモリです。春先の夕方に川原にいると、水面ぎりぎりを飛び回りながら、飛んでいる虫を捕まえたり水を飲むモモジロコウモリに出会うことがあります。大きな被膜を使って、飛んでいる虫をキャッチし、空中で飛びながら虫を食べている様子も、撮影しているなかで観えてきました。
まだまだ生態も良く分からない哺乳類ですが、こうやって観察していくと興味がわいてきますね!