本日の午後、森林館の周りにある植生保護柵内でヤワタソウが数株開花しているのを確認しました。
ユキノシタ科に分類されるヤワタソウは、ここ檜原都民の森に都内最大の群落があるとされています。今年環境局が発行した「東京都レッドリスト2020年度版」によれば、ヤワタソウは「絶滅危惧ⅠA」に指定されており、「ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高い」と言われ、絶滅のおそれが最も心配されている種のひとつでもあります。
もともと園内の沢沿いに広く分布していたヤワタソウですが、近年のニホンジカの増加に伴い年々減少していき、現在では植生保護柵のなかで生き残っているようになりました。希少な野生植物がずっと生き残っていてほしいですね。