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森林館へ来たら、はく製展示室へようこそ!

駐車場から赤く舗装された道を登ってくると、7~8分ほどで森林館へ到着します。

ここには開園から30年以上かけて、職員が収集した貴重な剥製(はくせい)や、自然教室の講師が作成した標本などが展示されています。

ここにある剥製だけでも、およそ100種類ほどの動物たちが展示されています。

道路で車にひかれてしまったり、窓ガラスへ激突して命を落としていった動物たちを剥製として展示することで、来園者の皆さんに園内に棲息している貴重な野生動物について知っていただいています。また、これらの剝製たちは過去に園内や檜原村に棲息していた動物の「証拠」としても、大変貴重な資料となります。

そのなかでも、今回はこの「フクロウ」たちをご紹介します。

園内にはフクロウの仲間だけで3種類が確認されています。

(写真は左からフクロウ2羽、オオコノハズク2羽、コノハズク1羽)

フクロウの仲間はどれも夜行性のため、観察するのはとても困難です。村内の道路で獲物のネズミなどを捕食するする際、交通事故に遭遇するなどして檜原都民の森へ持ち込まれることがあります。これらの野鳥の死体を持ち帰って標本にする場合は全て環境事務所へ届け出を出す必要があり、野生動物の死体は病気や寄生虫を持っている場合があるのでむやみに触れたり持ち帰らない方が良いです。

園内におけるコノハズクの確認は開園以前の話でしか聞いたことがありませんでしたが、3年ほど前の5月の夕方、森林館の事務所で仕事をしていると遠くから「コノハズクの声」があったことがあります。事務所を飛び出し探してみましたが、その後3コールだけして気配を消しました。

オオコノハズクは2年前の6月下旬、園内で倒木処理をしていた際にかわいいヒナを連れた雌が枝先に集合していたことがあります。

檜原都民の森で展示されている2羽のフクロウの剝製は、実はそれぞれ体色が異なります。

写真の左側のフクロウは茶色く、右側のフクロウは白色なのが分かります。

この左側のフクロウは過去にモミヤマフクロウと呼ばれて現在は亜種とされていますが、分類学上これを分けるかどうかは研究者のなかで意見が分かれるそうです。

3月5日(日)自然教室「野鳥の巣と羽毛講座」(応募締切 2/19(日))では、もっとマニアック?!に野鳥のお話しをする予定ですので、ご興味のある方はぜひイベントをチェックしてみてください!

また2月8日(土)特別イベント「フクロウのランプシェード作り教室」(応募締切 2/4(土))というのもやっています。こちらのイベントもぜひチェックしてみてください!

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