「ウグイスの巣からヒナが落ちています!」と、5日ほど前に駐車場からあった連絡に駆けつけると、バイク用の駐車スペースに1羽のヒナがいました。よく観察すると、ホトトギスの巣立ち雛のようでした。ホトトギスはウグイスの巣に托卵(たくらん)と言って、卵を産み落とし、ウグイスに育ててもらうという不思議な行動をとります。ウグイス(仮の親)が観ていないすきにホトトギスのヒナを巣へ戻すことができて一件落着です。もし野鳥のヒナが落ちていても、拾って持ち帰ってしまうことで親鳥が「子どもを連れ去られた!」と思い、巣を放棄してしまうことがあります。巣からヒナが落ちても、親鳥は遠くから我が子を見守って餌を運んできます。もし落ちているヒナを見つけてもそのままにするか、素手で触らないようにヒナを草むらへ置いておくだけ大丈夫です。また、野鳥は鳥獣保護法で守られているので、許可無しで飼育したり、捕まえることができません。
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