秋ごろから冬にかけ、夕暮れになると檜原村では「チッチッチッチ・・・・」と、暗闇で聞こえるかん高いコウモリの鳴声が聞こえる季節がやってきます。20khz(キロヘルツ)という高い鳴声を出しているので、子どもたちには良く聞こえるようです。普段は超音波(エコーロケーション・コール)で暗闇のなか餌となる昆虫を探すコウモリたちですが、この秋ごろから冬にかけてなぜか「チッチッチッチ・・・・」という不思議な声を出しながら飛んでいます。このような声を出しながら飛ぶ代表的なコウモリは、ヒナコウモリやヤマコウモリ、オヒキコウモリなどが挙げられます。江戸時代からコウモリは、川を守る「カワモリ→コウモリ」と言われていたように、昔の人は益虫からコウモリが人を守ってくれていると考えていたのかも知れません。写真は夕方に飛び出てきたヒナコウモリです(※森林に棲息するコウモリなので、新型コロナウイルスなどのような人への感染症はありません)。
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